「優秀ポスター賞」受賞!(第34回内分泌代謝学サマーセミナー)

2016/07/26 19:31 に www2 creator が投稿   [ 2016/07/26 19:37 に更新しました ]
粕渕 真由(かすぶち まゆ)さん 

         (生物システム応用科学府・博士課程 食料エネルギーシステム科学専攻 1

            私立豊島岡女子学園高等学校 2012年卒業   指導教員:木村 郁夫 先生

●参加学会:第34回内分泌代謝学サマーセミナー

      http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/1seiri/34thjesss.html (学会)
 
●テーマ:「短鎖脂肪酸受容体GPR43のケトジェニック環境下における

            生理機能」

●内 容:食事由来の難消化性食物繊維から腸内細菌の発酵により産生さ

          れる短鎖脂肪酸は、宿主の主要なエネルギー源として利用され

          ることが知られている。しかしながら近年、この短鎖脂肪酸が

          単なるエネルギー源として利用されるのみならず、Gタンパク共

          役型受容体GPR43GPR41を介して宿主のエネルギー恒常性維持

          に重要な役割をもつことが明らかとなった。

          我々は、GPR41がケトン体であるβヒドロキシ酪酸によっても制

          御されうるということを見出しており、今回はもう一方の短鎖

          脂肪酸受容体であるGPR43に着目し、ケトジェニック環境下にお

          けるGPR43の機能解析を行った。結果として、GPR43もまたケト

          ン体をリガンドとして生体生理機能を制御し得ることが示唆さ

     れた。ケトジェニック環境下における受容体の機能解明は、近

     年注目を集める糖質制限や中鎖脂肪酸摂取に対し新たな知見を

     もたらすと同時に、糖尿病等の病態生理機構の理解を深め、創

     薬に繋がる可能性が期待される。
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