「日本味と匂学会論文賞」受賞!(日本味と匂学会

2017/02/07 20:22 に www2 creator が投稿   [ 2017/02/16 18:24 に更新しました ]
石田 華子(いしだ はなこ)さん
             (生物システム応用化学府・博士前期課程生物機能システム科学専攻2年)

        埼玉県立川越女子高校 2011年卒業   指導教員:石田 寛 先生

●参加学会:日本味と匂学会

  (参加者 P-145) 

●テーマ:「ザリガニの嗅覚探索行動時における顎脚の振り方の観察」

●内 容:水中の匂いは主に水流によって運ばれるため、流れの乏しい水

          中では、遠方から匂いを感知することは非常に困難です。しか

          し、沼や池の底など流れの乏しい環境に適応したザリガニは、

          自ら起こした流れを使って匂いを集め、餌を探すことができま

          す。この流れは、ザリガニが口元にある顎脚(がっきゃく)と

          呼ばれる3対の付属肢を振ることによって作られます。今回、

          餌を探しているザリガニの、顎脚を振ったタイミングを記録し

          ました。その結果、ザリガニが移動の方向に応じて、振る顎脚

          を変えていることが分かりました。状況に応じて流れの方向を

          変え、餌の探索に役立てている可能性があります。水中におけ

          る匂いの正体は化学物質です。ザリガニを模倣して、流れを使

          って化学物質を効率良く集められるようになれば、漏れ出た化

          学物質を辿って海底資源や不発機雷などを探し出す水中ロボッ

          トの開発に役立つことが期待されます。
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