「Best Poster Award」受賞!(East Asian Plant Diversity and Conservation 2016)

2017/01/15 18:39 に www2 creator が投稿   [ 2017/01/15 18:48 に更新しました ]
伊東 拓朗(いとう たくろう)さん (連合農学研究科・生物生産科学専攻2年)

       県立秋田南高校2009年卒業

              指導教員:國府方 吾郎 先生(国立科学博物館筑波実験植物園

●参加学会: East Asian Plant Diversity and Conservation 2016

         http://e-jsps.com/2016sym/?page_id=17

 

●テーマ:「Unique parallel radiations of genus Sedum

      (Crassulaceae) in a continental island of Taiwan

●内 容:この研究はごく我々の身近に存在している植物が現在までに

     のように種多様化を遂げてきたのかを解明することを目的とし

     ています。その一例として、本研究では台湾高地で多様な環境

     に生育し、種多様化を遂げたマンネングサ属植物の遺伝的背景

     を明らかにしました。結果としてこれらはごく短期間に爆発的

     な種分化を遂げ、さらに複数の系統が類似した生育環境への進

     出を経験したことがわかりました。これはつまり“同じような

          進化”が繰り返し“同じ地域”で起きたことを示唆し、さらに

     ほぼ同じ遺伝的背景をもつ種が全く異なる生育環境に生育して

     いることから、「何がどう変わることで種分化が起きたのか」

     という種分化過程の解明に迫ることが可能になります。これら

     の基礎研究は必ずしも直接人々の役に立つわけではありません

     が、植物のストレス応答・生理メカニズムなど、様々な研究分

     野に役立つ新たな知見をもたらす可能性を秘めています。

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