貝原 輝則(かいはら てるのり)さん (工学府・博士後期課程電子情報工学専攻3年)
●掲載誌: Applied Physics Letters http://aip.scitation.org/doi/full/10.1063/1.4962653
●テーマ:「Magnetic field control and wavelength
tunability of SPP excitations using Al2O3/SiO2/Fe
structures,」 ●内 容:ガラスやプラスチックなどの絶縁体と金属の界面を這うように 光が伝搬する現象を表面プラズモンポラリトンと呼びます。レ ンズを使って光を集光するよりも狭い場所に光を閉じ込めるこ とができるので、光回路やセンサへの応用が進められていま す。本研究では、磁石の材料の一つである鉄を金属に利用し、 酸化アルミニウムとガラスの2つの材料を積み上げた絶縁体を 使って表面プラズモンと呼ばれる光を実現しました。特に光が 界面を這う様子を磁石の力で大きく変えることに成功しまし た。本研究の成果は光を一方向にだけ伝搬する光アイソレータ の小型化や光集積回路への応用が期待でき、より快適な情報化 社会の実現につながります。 本研究は清水大雅研究室とスペイン マドリッド マイクロエ レクトロニクス研究所のAlfonso Cebollada教授, Gaspar Armelles教授との共同研究の成果です。論文第一著者の貝原輝 則君が2016年1月から3月にスペインに渡航しAlfonso Cebollada教授, Gaspar Armelles教授のもとで3か月間研究し、 得られた成果です。 |
●受賞日:2016年9月28日