KULKARNI
Manjiri Ravindra(クルカルニ マンジリ ラヴィンドラ)さん
(工学府・博士後期課程生命工学専攻3年)
S.S.G.M COLLEGE(KOPARGAON,
MAHARASHTRA, INDIA)2003年卒業 指導教員:黒田 裕先生
●参加学会:2nd UTISA Symposium-2014 ●テーマ:「Epitope grafted mutants provide molecular insights
into sero-specific interactions of Dengue's ED3 with
its monoclonal antibody.(デングウイルスED3タンパク質に
於ける免疫反応の特異性と交差反応)」
●内 容:蚊によって媒介されるデング熱は、アジアの広い地域で公衆衛
生問題です。デングウイルスは4つの血清型に大別されており、
2種類の血清型ウイルスに感染した患者は、交差反応によって
症状の重いデングショック症候群を発症します。Kulkarniさん
が研究対象としたED3には抗体結合部位及び受容体結合部位が座
位することから、ウイルスの生存や増殖に重要な役割を果たし
ます。本研究によって免疫反応の血清型特異性の分子機構の実
験的な変異体解析が初めて報告され、その知見は治療薬の開発
に応用されると期待されます。
なお、日印UTISAシンポジウムは現在のところ小規模な会ですが、
インド大使や、日本国際協力機構及び文科省代表が出席されたほか、
Kulkarniさんが農工大大学院生としてポスター賞を受賞したとインドの
新聞に報道されました。
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●受賞日:2014年6月27日