● 科学なんでも相談室● No.1 【質問】 重力は何故生まれるのか? 【回答】 「重力はなぜ生まれるのか?」は非常に難しい質問です。地球上の重力加速度が9.8m/s2 であるようにもともと自然界にあった法則なのです。 一方、質量のある物体は全て引き合う力を持っています。この引き合う力を引力と呼び、この引き合う性質は万有引力の法則と言われています。この万有引力を地球に当てはめた場合に、万有引力=重力となります。実際には、地球は回転(自転)による遠心力を受けていますので、重力 = 引力 - 遠心力となります。また、地球は完全な球ではありませんので、地球上の場所によって重力の大きさが異なります。 この万有引力を世界で最初に発見したのはイギリスのニュートンで、りんごが木から落ちるのを見て、引力を発見したというのは非常に有名な話です。本学には「ニュートンの木」があります。(写真参照) 「ニュートンのリンゴの木」の説明: クローン技術の一種である接ぎ木によって、ニュートンのりんごの原木は生き続け、1964年2月にその苗が1本、当時の学士院長・柴田雄次氏のもとに送られました。しかし、これはウイルスをもっていたために隔離され、専門家の治療を経て小石川植物園に植えられたのは1980年のことです。本学には1982年に農学部の志村勲教授のグループによって小石川から分譲された穂木が育成され、1991年12月に府中キャンパス農学部本館裏庭に、また1999年4月に小金井キャンパス工学部4号館横に根付くことになりました。写真は小金井キャンパス4号館横にあるニュートンのりんごの木です。 |